プレスリリース
ElasticとCmdがタッグを組み、クラウドワークロードセキュリティの先導役に名乗り
- クラウド上のワークロードへの深い可視性を確立し、高度なセキュリティ検知と防御に対応
- オープン開発&拡張可能なeBPF(extended Berkeley Packet Filter)テクノロジーに立脚
ElasticsearchおよびElastic Stackを展開するElastic(NYSE:ESTC、以下"Elastic")は本日、Cmdの買収について正式合意に至ったことを発表しました。CmdはIDR(Infrastructure Detection and Response、インフラストラクチャー検知および対応)を牽引する企業として、顧客のクラウド上のワークロードに深い可視性を確立し、またクラウドネイティブなデータに洗練された検知と防御を提供しています。
Elasticが先日買収を発表したbuild.securityと共に、CmdはElastic Limitless XDRにランタイムセキュリティ機能を追加する大きな原動力となります。Limitless XDRはビルドフェーズから開発フェーズ、ランタイムに対応し、SIEM(セキュリティ情報およびイベント管理)、エンドポイント、クラウドセキュリティを統合する単一の検索プラットフォームです。
ElasticセキュリティはLinuxシステムにカーネルレベルの可視性を確立するほか、ハードウェア防御やMITRE ATT&CK対応の高度なLinuxルールなど、パワフルなLinux保護機能を提供しています。Elasticは合流したCmdと共に、クラウドネイティブなランタイムアプリケーションワークロード向けにeBPF(extended Berkeley Packet Filter)テクノロジーを使ったセキュリティ機能の開発を予定しています。
CmdはeBPFのリーダーとしてクラウドのワークロードに深く、効率的な可視性を提供しており、開発者が迅速なイノベーションを達成し、エンドユーザーにまったく新たなオブザーバビリティ・セキュリティの成果を提供する取り組みの立役者となっています。eBPFは組織がクラウドのワークロードをオブザーブ、および保護する手法に大きな変革をもたらしてきており、現在はLinuxに効率的で、安全かつ包括的なオブザーバビリティを構築する取り組みの礎石となっています。
Elasticは、CmdのeBPFを使ったクラウドネイティブデータ収集および保護機能を直接Elastic Agentに統合する予定です。また、Cmdの革新的かつ現場主義のユーザーエクスペリエンスとワークフローをKibanaに直接組み込むことを計画しています。
Elasticの顧客がCmdのクラウドネイティブセキュリティ機能のメリットを手にする一方、Cmdの顧客は今後Elastic Limitless XDRを活用することが可能になります。Limitless XDRで利用できる機能には、MITRE ATT&CKに対応する数百種類のステートフルな検知と機械学習モデルのほか、内蔵のケースワークフロー、WindowsおよびmacOSのクライアントセキュリティ、Linuxのアンチマルウェア防御が含まれます。
この買収取引の金銭的条件は非公開です。本件の詳細は、ブログ記事でもご覧いただくことができます。
今回の発表に寄せて
Cmd CEO、サントーシュ・クリシュナン氏は次のコメントを公開しました。「Elasticに合流してお客様に包括的なクラウドランタイムセキュリティを提供することとなり、私たち一同、信じられないほど興奮しています。いかなる堅牢なクラウドセキュリティプログラムも、前提となる強力な分析基盤が必要です。それはまさに、Elasticセキュリティがトップランナーとして実績を築いてきた領域です。この基盤の上に、CmdとElasticは共同で直感的な調査ワークフローと防御的な制御、ならびに検知と対応を提供します。これによって、お客様は速やかに攻撃を発見し、その場で停止することが可能になります」
Elastic創業者兼CEO、シャイ・バノンは次の声明を発表しました。「Elasticセキュリティのビジョンは、“ユーザーの声を聞く”ことから始まりました。それまで何年もの間、Elastic Stackは高度なセキュリティユースケースに取り組むセキュリティコミュニティに活用されていたからです。この度の、明確な強みを持つ革新的なチームの加入は、このビジョンに生命を吹き込むものです。Elasticはエンタープライズ各社に対して業界初の無料かつオープンな、エンドポイントからクラウドまでの防御、検知、対応を実行するセキュリティソリューションを提供することが可能になります。現場主義のエクスペリエンスに立脚した深いオブザーバビリティと保護を、クラウドネイティブなワークロードに共に確立させるメンバーとしてCmdを迎えることができ、非常に嬉しく思っています」
時期および承認
本買収取引は慣習的な成立条件を満たした後、Elastic会計年度の第二四半期に成立する見込みです。
Cmdについて
Cmdはカナダの景勝地、バンクーバーに拠点を置き、インフラストラクチャー検知と対応機能を求める多数のグローバルブランド、金融機関、ソフトウェア企業各社にランタイムセキュリティを提供しています。Cmdのプラットフォームはリアルタイムのセッションアクティビティをオブザーブし、Linux管理者や開発者による即時的な修復アクションの開始を支援します。インフラを安全に保つCmdの技術は企業各社に安心をもたらすだけでなく、時間とコストの節約に貢献します。
Elasticについて
Elasticは、無料かつオープンな継承資産を礎に設立された検索会社です。Elasticのプロダクトとソリューションはだれでもすぐ、ストレスフリーに使いはじめることができます。Elasticはあらゆる環境にデプロイできるテクノロジースタックをベースに、エンタープライズサーチ、オブザーバビリティ、セキュリティの3つのソリューションを提供しています。ドキュメント検索からインフラ監視、脅威ハンティングまで、リアルタイムで、大規模なデータ活用を実現します。Elastic StackはCisco、eBay、Goldman Sachs、Microsoft、The Mayo Clinic、NASA、The New York Times、Wikipedia、Verizonを含む世界中の企業や組織で採用され、ミッションクリティカルなシステムを支えています。Elasticは、地球上のあらゆる場所で社員が働く「分散型企業」として2012年に設立され、ESTCのシンボルでNYSEに株式を公開しています。詳しくは、elastic.co/jpをご覧ください。
将来の見通しに関する記述
本プレスリリースは将来の見通しに関する記述があり、これには将来的な特徴と機能に関する記述が含まれますが、それに限定されません。 本ドキュメントに記述されているあらゆる機能ないし性能のリリースおよびタイミングは、Elasticの単独裁量に委ねられます。現時点で提供されていないあらゆる機能ないし性能は、すみやかに提供されない可能性、または一切の提供が行われない可能性があります。
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