プレスリリース
Elastic、クラウド検索エクスペリエンスを高める効率的なデータ統合機能を発表
- デジタルエコシステム全体の監視と保護を実現可能にする、Elastic Agent向け事前構築済み統合機能を一般公開で多数リリース
- 新規認証取得済みServiceNowアプリを公開し、ITOps、DevOps、SecOpsチーム間の強力なコラボレーションを推進
- AWSとElastic Cloudとの統合を緊密化し、高速なデータインジェストを実現
- Elasticエンタープライズサーチに、検索エクスペリエンスの最適化に貢献する自動キュレーション機能を導入
ElasticsearchおよびElastic Stackを展開するElastic(NYSE:ESTC、以下"Elastic")は、Elastic Search Platformとソリューション全般にわたる機能強化を実施したことを発表しました。
Elasticは、多数の事前構築済みElastic Agent統合機能を一般公開でリリースしました。複雑で分散されたクラウドネイティブなサービスへの可視性を強化し、データに関する課題のすみやかな解決を可能にするほか、運用効率を高め、優れた顧客エクスペリエンスの提供を手助けします。その他の新機能として、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)パイプライン向けのオブザーバビリティツーリングに役立つ、Ansibleとの統合機能(一般公開)も登場しています。
またElasticはServiceNow Storeに2つの認証取得済みアプリを公開し、Elasticのケースやアラート向けの拡張ポイントの追加を通じて既存の統合を一層強化しています。ServiceNow StoreはITSM(IT Service Management)とSIR(Security Incident Response)統合機能、および送信データの管理強化機能群を提供するストアです。さらに、プロアクティブなIT運用の実現に向けてワークフローを効率化するServiceNow ITOM(IT Operations Management)統合機能も登場しました。ElasticとServiceNowを統合することで、組織はアラートやケースマネジメントのワークフローの標準化と効率化を図ることができます。
今回新たに、AWS FireLens統合機能も登場しました。ユーザーはコンテナーログやイベントを直接Elastic Cloudに送信することが可能になっています。AWS FireLensは、Amazon ECS(Amazon Elastic Container Service)起動タイプ、Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)、およびAWS Fargate向けのコンテナーログルーターです。
Elastic App Searchには、自動化キュレーションがベータで登場しました。広範な分析や自動入力候補などの能力を活かし、優れた検索エクスペリエンスを実現する機能です。
Elastic Stack、Elastic Cloud、および各種ソリューションに導入されるこの他の主要なアップデートは次の通りです。
Elastic StackとElastic Cloud
AWS WAF(Web Application Firewall)、Cisco Duo、GitHub、Crowdstrike、1Password向け統合機能を一般公開リリースし、Elastic Agent向け事前構築済み統合機能を大幅に拡充しました。一連の統合機能は、データ収集および正規化のプロセスのシンプル化に役立ちます。また、Kibanaに一元的な管理インターフェースが加わっています。Elastic Agentから、Logstash、Beats、ユースケース特化型のデータ統合機能(例:App Search Webクローラー)まで収集の手段を問わず、分散されたエンドポイントエージェントの管理作業を一層シンプルに実行できるようになりました。
Elasticエンタープライズサーチ
Elastic App Searchの機能強化を実施しました。その1つがGoogle Firebaseのサポートの開始です。ユーザーはElastic Cloudにシームレスにデータをインデックスして、上質な検索エクスペリエンスをアプリに組み込むことが可能になりました。またKibana内の1つの管理インターフェースで、App SearchとWorkplace Searchの機能群にアクセスすることが可能になりました。検索データを監視、可視化するユーザーに、一元的な検索エクスペリエンスを提供します。
Elasticオブザーバビリティ
多次元でのデータ可視化とオーバーレイ処理機能を実現する、精選されたデータ探索ビューが登場しました。今回加わったデータ探索ビューの中で、リアルユーザー監視およびシンセティック監視向けビューは一般公開でのリリースです。モバイルAPM向けビューはテクニカルプレビューでの提供となります。またユーザーは、Web、データストア、ミドルウェア、クラウドネイティブなインフラにわたり、Elastic Agentが提供する一元的な管理、スケーラビリティ、セキュリティ、1クリックの統合機能を活用できるようになりました。
Elasticセキュリティ
Elasticは事前構築済みの多層的な保護機能を強化する取り組みの一貫として、MacOSおよびLinuxシステム向けに悪意のある振る舞いからの防御機能を拡張し、メモリ脅威保護を追加しました。いずれも高度な攻撃テクニックを阻止する上で有効です。またElastic Agent向けのOSQuery Manager統合機能を一般機能でリリースしました。保存済みのクエリ結果をマッピングして、システムデータへのリアルタイムな可視性を実現します。
Elastic 7.16の新機能についてさらに詳しくは、ブログ記事でもご紹介しています。
今回のリリースに寄せて
- テレフォニカでグローバルビデオ監視技術主任を務めるアルダナ・アルバロ氏は次のコメントを寄せました。「パフォーマンスの飛躍的な向上の秘訣は、基本的なログ監視から事業全体を横断する大規模な分析へと進化を遂げたことです。現在は、拡張性に優れた1つのプラットフォームの中で、以前なら不可能だったさまざまな方法を用いてデータを探索しています。監視や保守ではなく、イノベーションや最適化に注力できる体制が整いました」
- Elastic CPO、アシュ・クルカルニは次の声明を発表しました。「ビジネスリーダーはデジタルトランスフォーメーションを加速させており、アクション可能なインサイトを明らかにするデータの必要性はますます高まっています。Elasticは、検索のパワーを活かすソリューション群のための代表的なプラットフォームを通じて、組織や社員、そのお客様に、意義ある成果を届けます。探しているものをより早く発見する、あるいはミッションクリティカルなアプリのスムーズな稼働を保つ、サイバー脅威から保護するといった取り組みを強力に支援しています」
Elasticについて
Elasticは、無料かつオープンな継承資産を礎に設立された検索会社です。Elasticのプロダクトとソリューションはだれでもすぐ、ストレスフリーに使いはじめることができます。Elasticはあらゆる環境にデプロイできるテクノロジースタックをベースに、エンタープライズサーチ、オブザーバビリティ、セキュリティの3つのソリューションを提供しています。ドキュメント検索からインフラ監視、脅威ハンティングまで、リアルタイムで、大規模なデータ活用を実現します。Elastic StackはCisco、eBay、Goldman Sachs、Microsoft、The Mayo Clinic、NASA、The New York Times、Wikipedia、Verizonを含む世界中の企業や組織で採用され、ミッションクリティカルなシステムを支えています。Elasticは、地球上のあらゆる場所で社員が働く「分散型企業」として2012年に設立され、ESTCのシンボルでNYSEに株式を公開しています。詳しくは、elastic.co/jpをご覧ください。
###
本ドキュメントに記述されているあらゆる機能ないし性能のリリースおよびタイミングは、Elasticの単独裁量に委ねられます。現時点で提供されていないあらゆる機能ないし性能は、すみやかに提供されない可能性、または一切の提供が行われない可能性があります。
Elasticおよび関連するマークは、Elastic N.V.およびその子会社の商標または登録商標です。他のすべての会社名および製品名は、該当する所有者の商標である場合があります。