クラウドでElasticのエクスペリエンスが向上する5つの背景

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“フレキシブルでリーズナブル、スケーラブルなインフラ”を導入するべく、企業各社は続々とクラウドへ移行しています。オンプレミス環境とクラウド環境に同時にデプロイできるElasticは、必要なデータをすばやく見つけ、ミッションクリティカルなアプリの監視や、サイバー脅威からの保護に活用する取り組みを強力に支援します。

Elasticワークロードをデプロイする最適な環境を判断するにあたって、CIOやITマネージャー、クラウドエンジニアは弾性、セキュリティ、コスト、信頼性、地理的範囲について考慮する必要があります。

本ブログ記事では、クラウドコンピューティングの5つの特徴がElasticのエクスペリエンスの最大化と、投資利益率の最適化に貢献する仕組みをご説明します。

オンデマンドのスケーラビリティと弾性

クラウドコンピューティングはスケーラブルです。したがって、アプリのニーズに応じてインフラリソースを自由に追加したり、削除したりすることも可能です。Elasticのユーザーは、クラウドですばやくワークロードをデプロイし、スケールさせることができます。また数週間、あるいは数か月もかけてサーバーのプロビジョニングを行う必要もありません。Elasticのマネージドサービスを利用すると、ボタンを数回クリックするだけのシンプルな操作でデプロイをすぐに立ち上げ、ダウンタイムを生じさせることなくスケールを実行できます。“Always-on”が浸透した現在、サーバーのセットアップに時間を奪われるという機会損失は、新製品の市場投入の遅れや、生産性の低下、顧客エクスペリエンスへの悪影響といった結果をもたらしかねません。

Elasticのマネージドサービスはさらに一歩踏み込んで、自動スケーリング機能を提供しています。つまり、ユーザーは、割り当てるリソースをその時点で必要な実際のリソース量に一致させることが可能です。この機能は一貫したパフォーマンスの実現と、処理の高速化に役立ちます。たとえば機械学習ノードをスケールアップして大規模な異常検知と脅威ハンティングのジョブを実行し、ジョブが完了したらスケールダウンを行って、使用するリソース分の費用だけを支払う、といった使い方が可能です。

内蔵のセキュリティ

業界専門家にとって、セキュリティは常に優先すべき課題です。サービスを実行する場所がデータセンターのオンプレミスであれば、組織はセキュリティの実践とセキュリティ態勢の責任を負うことになります。一方クラウドで実行する場合は、クラウドプロバイダーが用意するセキュリティ担当者やリソースを活用できるというメリットがあります。たとえばMicrosoft Azureでアプリを実行する場合、Microsoft Azureには組織の代わりに24時間、365日働く3,500名以上のサイバーセキュリティエキスパートが所属しています。Elasticの実行についても同じ法則があてはまります。たとえば先日、log4jの広範な脆弱性が発見され、世界中の組織がこの影響を受けました。Elasticはこの脆弱性、ならびにプロダクトへの影響を把握すると、即座にエンジニアリングチームとセキュリティチームによる対応を開始しました。お客様の情報を確実に安全に保つと同時に、お客様への注意喚起を行い、Elasticプロダクトを活用してLog4j2の脆弱性に対処する方法を通知しました。

クラウドでElasticを実行する場合、組織のセキュリティとコンプライアンスの要件を満たす取り組みも簡単になります。Elasticのマネージドサービスは、セキュリティのベストプラクティスを組み込んだ付加的なレイヤーをユーザーに提供します。このレイヤーは、OSのハードニングやネットワークセキュリティコントロール、通信中および保存時のデータ暗号化など、デプロイのセキュリティを徹底的、かつ確実に実現する支えとなります。またユーザーにとっては、Elasticのマネージドサービスが独立の第三者による継続的な監査下にあることも大きな安心材料となります。この監査は、データセキュリティ、コンプライアンス、業界標準のプライバシー要件について実施されています。

総所有コストの抑制

クラウドコンピューティングがもたらす最大のメリットの1つとして、ネットワークとハードウェアのプロビジョニング、保守など、インフラの管理に伴う細かな作業から解放されることがあります。クラウド環境でセルフマネージのElasticを使用する場合は、仮想マシンをセットアップして、各Elasticノードを適正なステータスに設定し、基盤システムソフトウェアを最新の状態に保つ必要があります。もちろん運用中のワークロードに影響がないようにしなければなりません。果たして、その面倒な作業を自社で行う必要は本当にあるでしょうか?その時間をビジネスの成果を高めるプロジェクトに使うことだってできるかもしれません。 Elasticのマネージドサービスを利用すると、運用の手間と保守のコストを削減でき、OSの更新やセキュリティパッチの適用はバックグラウンドで実行されます。

クラウドコンピューティングが実現する別のメリットとして、1時間あたりの料金が異なる多種多様なハードウェア仕様に簡単にアクセスできる点を挙げることができます。Elasticのユーザーは、サービスに組み込まれた3つの機能を通じて、豊富なハードウェアの選択肢がもたらすメリットを最大に活用することができます。具体的には、自動のデータライフサイクル管理機能とティア化されたデータアーキテクチャーを用いて古くなったデータを自動的に安価なハードウェアに移行することが可能です。アクセス頻度の低いデータをAmazon S3やGoogle Cloud Storage、Azure Blob Storageなどコスト効率にすぐれたオブジェクトストレージに格納してスレージコストを抑制できるだけでなく、検索可能スナップショットを使うことで、そのデータ全体を引き続き検索できます。

レジリエンシー、可用性、信頼性

どれほど完璧な災害復旧計画を準備していても、想定外の状況が発生する可能性は0ではありません。予期しないダウンタイムは、費用の損失や信用リスクにつながる可能性があります。特にeコマースプラットフォームのような本番環境システムで取引が停止すると、巨大な損失を被ることになります。現状では、サービス停止は避けられない事態かもしれません。しかし、必要な作業ができない、あるいは必要なものが手に入らない場合、そのシステムの顧客に否定的な反応が生じることも事実です。適切なシステムアーキテクチャーと信頼できるバックアップを構築することは、ダウンタイムとその影響を最小化する上で役立ちます。

Elasticは自動の継続的なスナップショットによるバックアップと即時的な復旧機能を用いて、迅速な復旧プロセスを実現させています。またElasticのマネージドサービスは設定不要のマルチゾーン分散化アーキテクチャーの提供を通じて、デプロイの停止を招く可能性がある単一障害点を回避しています。さらにElasticのマネージドサービスクラウドプロバイダーのリージョン、およびクラウドプロバイダーを横断するデータレプリケーション機能も搭載しています。この機能を活用して、1つのクラウドリージョン全体、あるいはクラウドプロバイダー全体がダウンした場合も、平常通りの運用を継続することができます。

グローバルなサービスエリア

今私たちが生きる世界では、顧客も従業員もグローバルに分散しています。最善のエクスペリエンスを実現するには、サービスをエンドユーザーに最も近いクラウドリージョンで実行する必要があります。インフラと、グローバルサービスとしてのプラットフォームにアクセスする最速かつ最も手軽な方法は、クラウドプロバイダーを経由することです。Elasticのマネージドサービスを利用する場合、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azureのいずれのプロバイダーにも多数のサポートリージョンがあり、世界中どこでもわずか数分で立ち上げて使い始めることができます。またElasticなら、1つのクラウドプロバイダーを使うことも、複数のクラウドプロバイダーを使うこともできます。クラスター横断検索などの機能を使えばどこにでもデータを格納でき、かつ瞬時にアクセスすることが可能です。すべて1つの画面上に表示され、可視性が向上するだけでなく、インサイト取得までの時間も短縮します。

次のステップ

本記事では、Elasticをクラウドで実行する場合に投資価値が高まる仕組みを説明しました。さらに詳しい内容については、Elasticのエキスパートへお気軽にお問い合わせください。Elasticワークロードのパワーをクラウドで飛躍させる最善のパスの判断をお手伝いします。また、Elastic Cloudの無料トライアルで今すぐお試しいただくこともできます。