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Elastic Stack:無料・オープン・リミットレス。オープンソースもう一度。

更新:ElasticsearchとKibanaが、再びオープンソースになりました!オープンソースへの回帰という私たちの決定について、詳しくはこのブログをご覧ください。

Elastic Stack、つまりElasticsearch、Kibana、Beats、Logstashは、誕生の瞬間から無料かつオープンに提供されてきました。Elasticは、このテクノロジースタックを無料で使えるようにするだけでなく、オープンにするというアプローチを採用しています。コードは公開レポジトリに置かれ、コミュニティが直接関わる透明性の高いプロセスで開発が行われています。 

“無料”と“オープン”、この2つのシンプルな原則はこれまでに壁を取り払い、多くの驚くべき成果を生み出してきました。

活気に満ちたコミュニティ 

すぐれたテクノロジーに“無料配布”と“オープン開発”を組み合わせると、 行動派が集う活発なコミュニティが生まれます。無料にすると導入のハードルが下がり、オープンな開発の場はコラボレーション、コントリビューション、クリエイティビティを助長します。

地球上の誰もがElastic Stackをダウンロードして、すぐに立ち上げることができます。ノートPCに入れて検索機能をベースにした新しいアプリを開発することも、データセンターに入れてインフラを監視し、セキュリティ脅威から保護することも可能です。ユーザーはコードを見ることも、コントリビューションもでき、 フィードバックや質問、リクエストをElasticのエンジニアリングチームに直接共有したり、コミュニティの仲間と連携することもできます。このことが、パワフルな相乗効果をもたらします。 

製品の改善。斬新な方向性。 

“無料かつオープン”なアプローチをクリエイティブで情熱的、積極的なコミュニティが実践すると何が起きるでしょうか。プロダクトが洗練されるだけでなく、新しい道が切り拓かれ、新たな興味深い方向性に導かれることが少なくありません。コミュニティはElasticにとって常にインスピレーションの源であり、プロダクトを前進させる多数のすぐれたアイデアの出所となっています。

Elasticsearchが公開されてまもなく、創造力に満ちたコミュニティから誕生したのがLogstash、Kibana、Beatsです。Elasticsearch、Logstash、KibanaはELK Stack(現在はElastic Stack)の愛称で親しまれ、やがてロギングという新たなユースケースが産声を上げました。現在では、オブザーバビリティに特化したソリューションも登場しています。ELK Stackがセキュリティに携わる人々の目に留まり、セキュリティ分析の分野で活用が進んだ結果、無料かつオープンなSIEMも誕生しました。コミュニティが開発したり、アイデアを出した機能や拡張機能、プラグイン、ユースケースのおかげで、このような技術的発展が何年も続いています。

“無料かつオープン”のDNA 

“無料かつオープン”の原則は、Elasticという存在とその歩み方を根本から定めています。Elasticは自社のプロダクトを学習と開発、 大規模な運用に使ってほしいと考えます。コアとなる機能やプロダクト、ソリューションが無料で提供されているのはそのためです。いくつか例をご紹介します。

スタックにネイティブに搭載されている無料のセキュリティ機能は、すべてのクラスターを確実に保護する上で不可欠です。Elasticの取り組みはそれだけではありません。ロールベースのアクセス制御やKibana向けの真のマルチテナントなども無料となりました。プロダクトをオープンに開発した方が、より安全なものになるという信念に基づいています。 

たとえば、Elastic Stack 7.5でベータ版として導入したKibana Lensは、Elasticsearchに格納されたデータをより簡単に視覚化できるようになりました。Kibana Lensには、コミュニティからKibanaのレポジトリに寄せられた何年分ものフィードバックが多数活用されています。 

Elasticマップは、Elastic Stackバージョン7.3から一般公開されており、Elasticsearch内の位置情報データを視覚的に探索する上で、新手法を切り拓く機能です。Elasticマップは、 Elasticsearchで実行された多数の地理空間作業を参考に開発されました。 

Canvasは、6.5より一般公開されており、Elasticsearchデータを動的なプレゼンテーションスタイルのダッシュボードに表示できます。データからストーリーを紡ぐ方法を、自分らしいスタイルにアレンジすることも可能です。 


またElasticは、ユーザーの重要課題を解決する手軽なソリューションの開発にも“オープン”の哲学を適用してきました。以下のソリューションはいずれもオープンに開発され、誰でも無料で使いはじめることができるコンポーネントで構成されています。

  • Elasticエンタープライズサーチは、パワフルでモダンな検索エクスペリエンスの実装ソリューションで、開発者向けに無料かつオープンなツールが揃っています。
  • Elasticオブザーバビリティは無料かつオープンなログ、メトリック、APM、アップタイム監視のプロダクトを1つにした、パワフルなソリューションです。
  • Elasticセキュリティは無料のSIEMと、オープンなコミュニティ、オープンなロードマップ、オープンなデータモデルを結集させたソリューションです。 

今回ご紹介した範囲は、ほんの一部にすぎません。他にも便利なメリットや機能が多数あります。 

使ってみる

早くてストレスフリーなElastic Stackの導入エクスペリエンスには、誰でもアクセスできます。Elastic Stackの導入に着手する方法はいくつかあります。

私たちは、“実現可能なこと”の境界を開拓している情熱的な開発者・ユーザーのコミュニティと協働し、オープンに開発されるプロダクトが何より最高だと信じています。つまり、Elasticはあなたの力を必要としています。フォーラムに参加してエンジニアと直接やり取りしたり、公開されているGitHubリポジトリで現在起きていることをチェックしてみてください。このコミュニティでは、単にコードを書くことだけがコントリビューションではありません。新しいアイデアを持ち込んだり、活用例を共有したり、誰もが学び、成長できるコミュニティを作ったりすることも、素晴らしいコントリビューションとなります。