オープンソースに邁進する理由
Elasticではコミュニティと透明な形で直接やり取りしながら、常にオープンな開発態勢を貫いています。ElasticsearchとKibanaの中核には、AGPLライセンスを基盤とするオープンソースであり、コードは公開リポジトリに格納されています。開発の初期段階どころか、ソリューション全体の構築でさえ、非公開コードを実行せずに実現できます。
オープンソースの効果は、ソフトウェアの配布段階だけに留まりません。可能な限りすぐれたプロダクトを生み出す上でも効果的です。ダウンロードのたびにプロジェクトを改良し、進化させる機会が生じるからです。ユーザーがコードを精査するほど、セキュリティは堅牢になります。さまざまなアーキテクチャと環境で過酷なテストが行われることで、信頼性とリジリエンシー(回復力)が確立されます。新しいユースケースを試行錯誤する、成功を分かち合う、問題を提起する、統合、アドオン、プラグインフレームワークを構築してプロジェクトのリーチを拡大するといった段階をたどっていくうちに拡張性が高まっていきます
AGPLライセンスの追加という最近のアップデートは、ElasticのDNAに常に刻まれてきたオープンソースの理念に対する揺らぐことのない支持をあらためて確認するものです。コードが公開され、すばらしいコミュニティがこの仕組みを支えていなければ、オープンソースプロジェクトとしてスタートしたElasticsearchが現在の進化を遂げることはなかったでしょう。Elasticは、オープンソースの検索エンジンライブラリであるApache Luceneを基盤に構築されています。また同ライブラリの積極的な貢献者であり、OpenTelemetryが単一のオープンスキーマをサポートするセマンティック命名規則の開発、およびオブザーバビリティとセキュリティデータの統合改善を支援しています。LogstashとBeatsを使ったオープンソースの取り込みは弊社の継続的取り組みの1つであり、Elasticsearchは開発者が自分のアプリケーションに検索機能をすばやく組み込み、検索技術を新しい方向へ発展させるプロセスを簡単にしています。
オープンソースの理念を大切にすることで、倫理的考慮事項やコミュニティの価値観に沿って、オープン・共有・卓越した技術を特徴とする環境を育んでいます。
すべての人に価値を提供する
最初の生成AIアプリケーションを構築中の開発者、24時間体制で信頼性を確保するSRE、複雑な脅威から保護するSOCアナリストと、オープンソースに対する断固としたElasticの取り組みはあらゆる立場のユーザーを支えています。
どのようなユーザーでもどのような取り組みであっても、「価値」が共通の尺度である状況では、オープンソースが優れた結果をもたらすとElasticは確信しています。
コード以上の価値をもたらすコミュニティ
Elasticコミュニティは、Elasticのアイデンティティの一部です。Elasticコミュニティがフォーラムで交流し、勉強会を開催し、フィードバックを提供すると、コードの交換を超えたコラボレーションが実現します。弊社はElastic Contributor Programを通じてリソースや特典を提供することで、コミュニティと積極的にコラボレーションしています。イベントの主催、公演、コンテンツ作成、技術的質問への回答、貢献の審査に従事するコントリビューターが世界中におり、こうしたパートナーシップをさらに推進しています。
コミュニティとお客様は初日から常に重要なコントリビューターであり、次のことを可能にします。
- コードとアイデアを共有する
- 他人を手助けし、つながる
- Elasticのオープンコードを確認する
- Elasticのコードを更新するためにプルリクエストを行う
- 独自のユースケースに合わせて変更することでコードが自社環境に最適になるようにする