Elastic Cloud on Kubernetes (ECK) 0.9.0 アルファ 2 をリリース
本日、Elastic Cloud on Kubernetes(ECK)0.9.0をリリースしました。KubernetesでElasticsearchやKibanaを管理するために開発されたECKの2回目のプレリリースです。ぜひECKをお試しいただき、ディスカッションフォーラムやGitHubレポジトリにフィードバックをお寄せください。お待ちしております。
重要: テストのみを目的とするアルファリリースです。本番環境へのデプロイは行わないでください。 |
このリリースノートは、初回リリースからの変更点をまとめています。
今回のリリースのハイライトは次の通りです。
サポート対象Kubernetesの拡充
ECKの目標の1つに、KubernetesでElastic Stackを実行する際のベストエクスペリエンスを提供することがあります。またElasticは、多数のKubernetesユーザーがクラウドプロバイダーが提供するvanilla Kubernetesや、エンタープライズ向けのバージョンを利用していることを把握しています。ECKの初回アルファリリースは、Google Kubernetes Engine(GKE)とvanilla Kubernetesバージョン1.11以降をサポートしていました。ECK 0.9.0ではサポート対象を拡大し、次の配布がサポートされます。
- Google Kubernetes Engine(GKE)
- Red Hat OpenShift 3.11以降
- Azure Kubernetes Service(AKS)
- Amazon Container Service for Kubernetes(EKS)
- Vanilla Kubernetes
Elastic APM Server登場
Elastic APMは、分散ワークロードにおけるアプリのパフォーマンスと可視性に、豊かなインサイトを提供するソリューションです。インフラメトリックとログデータを組み合わせることで、トラブルシューティングを高速化したり、アプリから運用へ移行する際に全体像を把握することができるようになります。Elastic APMはJava、Go、Ruby、Python、.NET、Javascriptをはじめとする言語をサポートし、さらにクラウドネイティブな環境で人気のOpenTracingやOpenTelemetryといった基準の統合機能も備えています。
またECK 0.9.0ではElasticsearchやKibanaとともに、Elastic APM Serverを管理可能なカスタムリソースとして追加することができます。ECKにElastic APM Serverを追加する方法について詳しくは、Elasticが提供するクイックスタートガイドをご覧ください。
カスタムプラグイン、バンドル、Dockerレポジトリ、config
ECK 0.9.0では、ElasticsearchとKibanaのカスタムリソースも拡充されました。KibanaとElastic APM Serverの双方で、カスタムプラグインやバンドル、カスタム設定の追加がサポートされるようになっています。エアギャップを適用した環境でKubernetesを実行したい場合や、カスタムDockerレポジトリを使用する場合に、新しいpodテンプレートオプションを使用して認証情報を含むDockerレポジトリを指定することができます。
セキュリティ手段の拡充
ECKで作成されるすべてのデプロイには、デフォルトで無償のセキュリティ機能が適用されます。またElasticは、ElasticsearchやKibanaにアクセスする多くのユーザーがカスタムHTTP証明書を使用していることを理解しています。そこで新規のデプロイ作成に際してカスタムHTTP証明書を受け入れできるよう、カスタムリソースを拡充させました。ユーザーはECK 0.9.0のカスタムオプションを活用してSAMLやOpenIDなどの認証を追加することもできます。
まとめ
バージョン0.9.0のリリースノートでは、さらに詳しい情報を提供しています。併せてご覧ください。ぜひECK 0.9.0をダウンロードしてお試しいただき、フィードバックをお寄せください。