Kibana 4.5.3および4.1.10 リリースでタイルマップ表示修正
本日、Kibanaのバージョン4.5.3と4.1.10をリリースします。このバージョンにはデフォルトでElastic最新のタイルサービスが組み込まれています。また、タイルマップ設定の変更も可能で、他のLeafletと互換性のあるタイルサービスもご利用いただけます。
リリースバージョンは現在、ダウンロードページよりご利用いただけます。
Elasticタイルサービス
Elasticタイルサービスは、Kibanaの新しい標準タイルサービスで、使用するのに特別な設定は必要ありません。ただし、制限事項が2つあります。
1つ目は、現在はズームレベル8までしか対応していないという点です。このズームレベルでは、小さい国や米国の州の主要な都市や湖を確認できるに止まります。今後ズームレベルを改善したいと考えていますが、ズームレベルを1つ上げる毎に相当なバンド幅とスケーリングが必要となるため、まずはその使用を検証する必要があります。実際にズームレベルを上げる際には、設定の変更だけで改善版のズーム機能をご利用いただけるようになる予定です。
2つ目は、今回のタイルは従来のタイルに比べて詳細ではないという点です。これも近々改善したいと考えていることで、その際はKibanaをアップグレードせずとも最新のタイルを使っていただけるようにします。
また、ElasticタイルサービスはElasticアプリケーション以外でタイルサーバーソリューションとして使用するものではないということにもご留意ください。( 利用規約参照).
カスタムタイルマップサービス
ディテールやズーム機能満載のマップがお好みの場合、他のタイルサービスプロバイダーを使用するようKibanaで設定することができます。
4.5.3の場合:
tilemap.url: 'https://example.com/{z}/{x}/{y}.png'
tilemap.options.attribution: '© [Example](http://example.com/copyright)'
tilemap.options.maxZoom: 18
4.1.10の場合:
tilemap_url: 'https://example.com/{z}/{x}/{y}.png'
tilemap_attribution: '© [Example](http://example.com/copyright)'
tilemap_max_zoom: 18
これまでの経緯
Kibanaでは当初から、MapQuestをタイルサービスプロバイダーとして地図を視覚化していました。MapQuestのタイルサービスは素晴らしく、使用制約も無かったため、ほとんどのKibanaユーザーは無料で簡単に、美しく視覚化された地図を利用できていました。
しかし6月15日の告知で、MapQuestが、Kibanaが利用していたタイルのダイレクトアクセスAPIを中止することを発表しました。そして7月11日の月曜日、サービスは中止となり、Kibanaで地図が利用できなくなりました。
私たちはこの告知を見逃していました。 これは私たちの大きな失敗で、Kibanaのエコシステム全体ですべての地図が壊れるという結果を招いてしまいました。この場をお借りしユーザーの皆様には心よりお詫び申し上げ、最善を尽くすことをお約束いたします。
現在は社内で事後検討プロセスを開始したところで、このようなことが二度と起こらないようにするための具体的な対策を検討しているところです。さしあたっては、第三者サービスから完全に離れ、将来的に起こり得るサービス停止の場合にプロバイダを構成できるようにすることが直近の対策となります。
最後に
今回のリリースバージョンはダウンロードページからすぐにご利用いただけます。