Elasticsearchのセキュリティの主要な機能が無料に
Elastic Stackの主要なセキュリティ機能は、無料になります。一例として、ネットワークトラフィックの暗号化、ユーザーの作成と管理、インデックスとクラスターレベルのアクセスを保護するロール定義、Spacesを使ってKibanaをより安全にする機能などをお使いいただけるようになります。Elasticコミュニティにも嬉しい進化です。無料となった機能について、Elasticは昨年コードを公開していました。今回あらためて無料提供を開始したことで、すべてのユーザーは全面的に安全なクラスターをストレスなく実行できるようになります。
主要なセキュリティ機能は、バージョン6.8.0および7.1.0以降で無料に
多くのユーザーにできる限り早くこの変更をお届けするためにも、Elasticは本日Elastic Stackバージョン6.8.0と7.1.0をリリースいたします。どちらのバージョンにも新機能は登場しません。今回はElastic Stackの主要なセキュリティ機能を無料で配布するためのリリースです。
- TLSによる通信暗号化
- ユーザー作成と管理にファイルおよびネイティブのレルム認証を使用可能
- クラスターAPIとインデックスに対するユーザーアクセスの管理にロールベースのアクセス制御を使用可能、またSpaces機能でKibanaのマルチテナンシーの安全性を向上
従来のバージョンで、これらの主要なセキュリティ機能はゴールドサブスクリプションのユーザーに提供されていました。今後はベーシックのサブスクリプションに含まれます。また、シングルサインオン認証/LDAP、Active Directory認証/フィールドおよびドキュメントレベルのセキュリティなど、より高度な機能は引き続き有償オプションの"セキュリティ"として提供される点にご注意ください。サブスクリプションに含まれる機能の一覧は、こちらの表でご確認いただけます。
オフィシャル&マネージドのElasticsearchを提供するElastic CloudのElasticsearch Serviceでは今回も、リリース日に変更が反映されます。
Kubernetesで快適にデプロイ
上記の変更は、もう1つのリリースと関連があります。Elasticは、ElasticsearchとKibana向けのオフィシャルなKubernetes OperatorとしてElastic Cloud on Kubernetes(ECK)のアルファ版をリリースします。ECKは、KubernetesでElasticsearchのデプロイと運用を自動化し、シンプルに保つよう設計されています。
共有かつマルチテナントとなるKubernetesのような環境において特に、セキュリティはクラスターの運用に深く関わっています。Elastic Stackがデフォルトで主要なセキュリティ機能を配布することにより、ECKでローンチおよび管理されるすべてのクラスターを作成時から安全に保つことができ、管理者の負担も増えません。Elastic CloudのElasticsearch Serviceは従来よりデフォルトで安全なエクスペリエンスを提供してきました。ECKの仕様は、このエクスペリエンスを今後も継続して提供できるよう設計されています。
アップグレードしたり利用するには?
今回のリリースバージョンは、Elastic Stackの最新のバージョンをダウンロードしてインストールするか、お使いのクラスターを6.8または7.1にアップグレードして使いはじめることができます。
これから導入される方に役立つリソースもあります。併せてご覧ください: