Elasticsearch Service on Elastic Cloud: 低価格プランと新しい料金体系
先日、Elasticsearch Service on Elastic Cloudにさまざまな新機能が加わりました。検索から分析、ログまでのあらゆるユースケースでさらにバリューを体感していただくことができるようになっています。このリリースに合わせて料金体系も一層わかりやすく変更し、プランを柔軟に選べるようになりました。
新しい料金プランの主な変更点は次の通りです。
- 月額$16.40からの低料金プランの登場($45/月より引き下げ)
- 無料プランの提供開始
- コンポーネントとハードウェア構成に応じたわかりやすい料金プラン
- スナップショットストレージとデータ転送の新しい料金プラン
- クラウドリソースを確認可能
現在Elasticsearch Service on Elastic Cloudで月々のStandardプランをご利用中の場合、特に必要なお手続きはありません。次月のご請求より、ご使用パターンによって料金が大幅に下がることがあります。
年間契約でStandard、Gold、またはPlatinumをご利用の場合、現在のクラスターは既存の契約に基づいて月々のご使用状況が計算されます。プランの割り当てを超えた部分のご請求について、自動的に新しいリーズナブルな料金体系が適用されます。
データ転送、スナップショットストレージ、クラスターコストをすべて含めた従来のインクルーシブプランは、ユースケースによっては不便になることがありました。そこで料金体系を刷新し、データ転送(入力/出力/ノード間)、スナップショットストレージ(ストレージサイズとリクエスト計)、デプロイコスト(クラスターサイズ、高可用性、インスタンス構成)ごとに、それぞれ独立した料金プランとなりました。
また、データ転送とスナップショットストレージの新しい料金体系に慣れていただけるよう、価格無料のキャンペーン期間を延長します。キャンペーン期間の終了後は、無料プランに一定の容量が加わります。
デプロイの新料金については、Elasticsearch Serviceの料金 ページをご覧ください。
低料金プランが登場
Elasticsearch Serviceの新しいデプロイを月々わずか$16でご利用いただけるようになりました。$45/月からだった従来のプランから60%以上の大幅な引き下げで、はじめてElasticsearch Serviceを導入する方にもはじめやすい価格です。
スナップショットストレージとデータ転送を独立したプランで
Elasticsearch Serviceの魅力の一つが、30分ごと、過去48時間のバックアップという業界屈指のスナップショットサービスです。今回、スナップショットの保存期間と頻度をさらにフレキシブルに利用いただけるよう、それぞれの料金プランを分けました。新しい区分は次の通りです。
スナップショットストレージ:
- ストレージ料金(GB/月)
- ストレージリクエスト(1kリクエストあたり)
データ転送:
- デプロイへの入力(クラスターノードとKibanaインスタンスを含む)
- デプロイからの出力
- デプロイ間のノード(複数ノードの場合)
無料プランが新登場
Elasticsearch Serviceを使ったことがない方にもはじめやすい、無料のプランが登場しました。
無料プランでは、1デプロイにつき次のサービスが提供されます。
- Kibanaインスタンス1 GB(デプロイ終了まで使用可能)
- Machine Learningノード1 GB(デプロイ終了まで使用可能)
さらに、無料プランにはスナップショットストレージと、転送容量が付属します。
- スナップショットストレージ
- すべてのデプロイのストレージで合計100 GB
- すべてのデプロイのAPIリクエストで合計100K
- データ転送
- すべてのデプロイのデータ転送(入力/出力/ノード間)で合計100 GB
無料プランは、今後Elastic Stackの他の機能にも拡大する予定です。
使用量と使用数に応じた新料金
低料金から開始できるElasticsearch Serviceのプランに加えて、使用するサービスの容量とゾーンの数に応じた新しい料金体系が登場しました。デプロイには複数のタイプのノードとインスタンスが含まれます。たとえばElasticsearchデータノード、Elasticsearchマスターノード、Kibanaインスタンスなどです。請求はノードやインスタンスごとに個別に計算されます。現在のデプロイの料金への影響を確認するには、Elasticsearch Serviceのコンソールで請求書をご覧いただくか、料金ページのシミュレーターをご利用ください。
実行中のクラスターのインスタンスタイプを確認する
Elasticsearch Service on Elastic Cloudの情報透明性を高めるために、Elasticはデプロイで使用されるインフラを公開しています。AWSではデータノードを実行するインスタンスをi3、r4、m5、d2から選べるようになりました。Google Cloud Platformでは、カスタムインスタンスが用意されています。詳しくは、下のドキュメントをご覧ください。
料金についてよくある質問と回答
Elasticsearch Service on Elastic Cloudの料金体系が変更された理由は?
ますます充実するElasticsearch Serviceの各種機能を、わかりやすく、リーズナブルな料金体系でご利用いただくために変更しました。次のようなメリットがあります。
- 価格の引き下げと、低料金プランの登場ではじめての方にも使いやすくなりました [トライアルはこちら]
- 使用量に比例する料金体系により、使用量が増えた場合の費用が予測しやすくなりました
- 使用するクラウドのインフラが請求書にも明示され、スナップショットストレージとデータ転送コストを調整しやすくなりました
インスタンス構成とは?
インスタンス構成とは、KibanaやElasticsearch、Machine Learningといった、ハードウェアに応じて最適化された実行中のElastic Stackコンポーネントを指します。たとえばKibanaインスタンスはメモリバウンドなのでAWS r4で実行し、Machine LearningノードはCPUとメモリの両方にバウンドするのでWS m5インスタンスで実行する、といった構成です。
Elasticsearch Serviceの料金はどのように計算される?
Elasticsearch Service on Elastic Cloudの料金は、次の内容に基づいて計算されます。
- クラウドプロバイダー
- クラウドリージョン
- インスタンス構成
- データノード
- I/O上限
- ストレージ上限
- CPU上限
- メモリー上限
- Master Node
- Ingest Node
- Machine Learning Node
- Kibana
- インスタンスサイズ
- 可用性ゾーン数
- スナップショットストレージ
- クラウドストレージコスト
- ストレージAPIリクエスト
- データ転送コスト
- 入力データ転送
- 出力データ転送
- ノード間データ転送
料金体系の変更で、現在実行中のデプロイの料金はどう変わる?
現在Elasticsearch Service on Elastic Cloudで月々のStandardプランをご利用中の場合、特に必要なお手続きはありません。次月のご請求より、ご使用パターンによって料金が大幅に下がることがあります。
年間契約でStandard、Gold、またはPlatinumをご利用の場合、現在のクラスターは既存の契約に基づいて月々のご使用状況が計算されます。プランの割り当てを超えた部分のご請求について、自動的に新しいリーズナブルな料金体系が適用されます。
Hot-Warmデプロイの使用には、料金がかかる?
Hot-Warmデプロイの基盤となるインスタンス構成はサイズが大きいため、一般的なデプロイより費用がかかることがあります。ただし、Index Lifecycle Managementを使ったHot-Warmデプロイ自体には料金は発生しません。テンプレートにかかるコストについては、料金ページをご覧ください。提供されているすべてのテンプレートは、Elasticsearch Serviceドキュメントよりご確認いただけます。
スケールすると、コストはどうなる?
今回のリリースから使用量に応じた料金モデルに移行し、スケールした場合の費用の予測が立てやすくなっています。たとえば、I/Oデータ上限が8 GBの場合、I/Oデータ上限が1 GBに設定された料金の8倍になります。また、2つ、あるいは3つのゾーンにまたがってデプロイする場合、1つのゾーンでインスタンスを構成する場合に比べてコストは2倍、または3倍になります。
スナップショットストレージとデータ転送の新しい料金プランとは?
デプロイの使用状況がわかりやすくなるよう、月々の請求書にスナップショットストレージとデータ転送料金の項目が加わりました。次の項目が記載されます。
- スナップショットストレージ(クラウドストレージコスト)
- Amazon S3やGoogle Cloud Storageで、スナップショットが消費するデータ量から算出
- スナップショットストレージリクエスト(スナップショットAPIリクエスト)
- スナップショットの頻度と、Amazon S3やGoogle Cloud Storageに送信されたリクエスト数から算出
- クラスターへの入力データ転送
- クラスターへの出力データ転送
- クラスターのノード間データ転送
新しい料金体系に慣れていただけるよう、料金が無料となるキャンペーン期間を設けています。また、無料プランにも一定のストレージと転送容量が含まれています。
AWSを使用したElasticsearch Service請求書にある"r4"/"m5"/"d2"/"i3"の意味は?
r4、m5、d2、i3は、ご利用のインスタンス構成をデプロイしているAmazon Web Servicesのハードウェアのインスタンスタイプです。Amazonのインスタンス構成は、AWS、ノードタイプ、略称、EC2インスタンスタイプで表示されます。例:aws.data.higio.i3.インスタンス構成の詳しい説明と、基盤ハードウェアについてはこちらのドキュメントをご覧ください。
以前のデプロイの請求書に、急に「aws.data.highio.i3」と記載されるようになりました。この意味は?
現在、すべてのAWSのデプロイはAWS i3インスタンスタイプで行われており、新しいaws.data.highio.i3インスタンス構成が自動で割り当てられています。 Elasticsearchクラスターのデプロイに使用されるインスタンスタイプではこの構成がデフォルトとなっており、一般的なユースケース向けのバランスのとれたリソースを備えています。
Google Cloud Platformのデプロイで、インスタンスタイプの末尾書かれた「.1」の意味は?
Google Compute Platformのインスタンス構成は、GCP、ノードタイプ、略称、および、1台目の利用であることを示す「1」で表示されます。 ハードウェアが2台目以降になると、この数字も増えます。
以前のデプロイの請求書に、急に「gcp.data.highio.1」と記載されるようになりました。この意味は?
現在、すべてのGoogle Cloud Platform上のデプロイは、より新しいgcp.data.highio.1インスタンス構成に移行しています。
Standard/Gold/PlatinumのSaaS年間サブスクリプションは今後も提供される?
はい。年間契約のStandard/Gold/Platinumの料金が改定され、よりバリューを体感いただけるようになっています。年間サブスクリプションについては、sales@elastic.coにお問い合わせください。
新しくなったElasticsearch Service on Elastic Cloudを複年契約することは可能?
はい。よりリーズナブルな複年契約プランもご用意しています。複年契約について詳しくは、sales@elastic.coにお問い合わせください。
請求書にご不明点がおありの場合は、お気軽にbilling@elastic.coにお問い合わせください。
無料プランとは?
無料プランは、Elasticsearch Service on Elastic Cloudに新たに登場したサービスです。すべてのデプロイで、KibanaノードとMachine Learningノードを1つずつ含めることができます。また、一定のスナップショットストレージと転送容量が含まれています。
1デプロイにつき、次の機能とサービスが含まれます。
- Kibanaインスタンス1 GB(デプロイ終了まで使用可能)
- Machine Learningノード1 GB(デプロイ終了まで使用可能)
さらに、無料プランにはスナップショットストレージと、転送容量が付属します。
- スナップショットストレージ
- すべてのデプロイのストレージで合計100 GB
- すべてのデプロイのAPIリクエストで合計100K
- データ転送
- すべてのデプロイのデータ転送(入力/出力/ノード間)で合計100 GB
KibanaインスタンスやMachine Learningノード、可用ゾーンの数などを増やすと、新たに費用が生じます。 無料プランは、今後Elastic Stackの他の機能にも拡大する予定です。
現在のデプロイに無料プランを適用できる?
ご利用中のデプロイには、すでに1 GBのKibanaインスタンスと1 GBのMachine Learningノードが適用されています。無料で付与される一定のデータ転送容量とスナップショットストレージは、新しい料金体系の有効日に適用開始となります。
料金体系の変更によるStandardのサポートへの影響は?
料金体系が移行しても、Standardのサポートに変更はありません。Elasticsearch Service on Elastic Cloudのすべてのプランに、Standardレベルのサポートが含まれます。Standardで月々のサブスクリプションをご利用の場合、Elasticsearch Service on Elastic Cloudのコンソールやsupport@elastic.coのメールから、引き続きケースを作成していただくことができます。