検索分析を使ってEコマースソリューションを強化する

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お客様にすばらしい体験を届けるためには、自社が使えるツールのすべてをしっかりと理解しておくことが重要です。特に、現在のように経済が不安定な時期に少しでも優位に立ちたいと思うのであれば、その重要性はいっそう大きくなると言えます。良質なカスタマーエクスペリエンスを提供できれば、ページを閲覧した人を商品の購入に導き、長期的な顧客に変えていくことができます。それこそが、他社に対して優位を得るための第一歩にほかなりません。

お客様に最適な体験を届けるために必要なのは、ビジネスデータだけではありません。自社のEコマースプラットフォームから集めた検索分析データも非常に重要です。お客様がサイトで検索機能を利用するたびに、お客様のニーズを把握するうえで重要なデータが供給されています。Elasticなら、そのようなデータからさまざまなインサイトを簡単に導き出せるため、製品ミックスの改善や、セールスの最適化に役立ちます。

Eコマース企業に重要な分析とは

お客様がサイトで製品やサービスを検索したまさにそのとき、サイトにはさまざまな情報が届いています。ユーザーエクスペリエンス自体についてだけでなく、その質についてもフィードバックが届いているのです。そのようなフィードバックを念頭に置いたソリューションを構築すれば、ユーザーに好印象を与え、エンゲージメントを高めることが可能になります。しかし、検索分析がもたらすインサイトは現在、十分に活用されているとは言えません。そのため、これをうまく利用していくことが、優れたユーザーエクスペリエンスの実現に向けた鍵となります。

重要なデータポイントの1つに、「検索回数が上位のクエリ」があります。上位のクエリを見ると、多くのお客様が強い関心を抱いている品目や、流行している品目が直接明らかになることがあるからです。このデータは特に、ユーザーの地理情報その他のプロファイル情報など、各種メタデータと合わせて検討すると有用な情報に変わります。たとえば、運営しているEコマースサイトの上位クエリが、ニューヨークでは「Adidas sweater」(Adidas セーター)、「Jeans Levis」(ジーンズ Levis)、「North Face jacket」(North Face ジャケット)であったとします。 このような情報は、今後新たなマーケティングキャンペーンやセールス戦略を策定する際に役立ちます。

上位クエリの分析は優れた指標ではあるものの、ユーザーの検索行動からわかる情報の最初の一部分でしかないのも事実です。結果が何も返されなかったクエリや、ユーザーが結果をクリックしなかったクエリがあるときは、検索の関連性モデルが何か問題を抱えていたり、カタログに必要な商品が足りていなかったりする可能性を疑うことができます。つまり、ユーザーが興味関心を抱いている製品を見つけられなかったことを示しているのです。さらに進んで、ユーザーが得られた結果に対して何か行動を起こすまでの時間を確認してみるのも良いでしょう。それもまた、有用な情報となります。現時点で既にElasticエンタープライズサーチをご利用であれば、以下に示したような分析をすぐにご利用いただけます。

クリック活動の分析
クエリ活動の分析

Eコマース企業のイノベーションを支える各種ツール

上に挙げた指標はいずれも、Elasticを使えばすぐに収集、確認できます。もちろん、あらゆる指標が自社にとって等しく重要であるとは限りませんが、Elasticプラットフォームなら、分析結果を思いのままにエンリッチ、変換、表示できるようになっています。

Elasticのツールを使えば、高度なメトリックダッシュボードを簡単に作成し、EコマースWebサイトのパフォーマンス監視に役立てることができます。ダッシュボードに設定できるメトリックにはたとえば、破棄率、検索結果上位10件のクリックスルーレート(CTR@10)、ユーザーの地理情報データなどがあります。

Eコマース企業のデータ可視化例

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クリックスルー分析のための棒グラフ
上位クエリのグラフとマップ
クエリ数と破棄率のグラフ

分析結果をエンリッチしてビジネスバリューを実現

既存の分析データを使ってダッシュボードを構築するのは、分析データがない場合よりも複雑な作業になることがあります。そこで、収集した分析データをニーズに応じてエンリッチし、変換する方法を見ていきましょう。たとえば、収集した分析データにはデフォルトでクライアントのIPアドレスが含まれています。そのようなときは、エンリッチパイプラインを使うと、分析イベントを簡単にエンリッチし、アプリケーションのユーザーに地理情報を関連付けることができます。そうしたうえで、そのデータを使ってビジュアルマップを作成すれば、地理的要素が売上に及ぼしている影響の大きさを従来よりも高精度で把握することが可能になります。

データエンリッチメントパイプラインの定義
インデックス作成前のデータ変換プロセッサー

インサイトを豊富に秘めたメトリックを集め、監視する作業は、わずか1ステップで完了します。また、メトリックを組織内で共有したり、関連性モデルに対する変更の影響を把握するためのレポートを作成したりする機能や、新しいインサイトを引き出し、新たなマーケティングキャンペーンや製品に活用するための機能も揃っています。

ここで取り上げた可視化はすべて、Elasticに付属するKibanaを使って作成します。ダッシュボードへのリンクを生成して共有すれば、誰にでもメトリックにアクセスしてもらうことができます。このほか、CSVやPDF形式のレポートの生成にも対応しているので、生データの抽出やレポートの共有またはアーカイブが必要になった場合でも安心です。さらに、ODBCコネクタを使えば、Tableauなどのサードパーティの分析ツールとも統合が可能です。

Eコマースデータがもたらすインサイトを、あなたも今日から

Elasticでは、企業が真のイノベーションを達成し、Eコマースに適した強力なカスタマーエクスペリエンスを作り上げるために必要なソリューションを幅広くご用意しています。これをお読みの皆様に対しても、優れたエクスペリエンスの実現に向けたお手伝いができる日を、楽しみにお待ちしています。

Elastic Cloudにご興味をお持ちいただけたようでしたら、早速無料トライアルをお試しください。概念実証を作成し、お客様データから得られる有益なインサイトを確認いただけます。さらに詳しい情報をご希望の方は、こちらのeブックをご利用ください。Elasticがいかにして検索バーに命を吹き込むかをご覧いただけます。このほか、顧客企業1,000社を対象にWakefield Research社が実施した調査のレポート『Product over price:Personalization’s critical role in converting online searches into sales』もご用意しています。ご興味がおありでしたら、こちらもぜひご覧ください。